国際結婚のイメージ
国際結婚にどんなイメージを持っていますか?
私はNHKの連続テレビ小説「マッサン」を楽しみに見ていました。ドラマのヒロイン、エリーさんは日本の酒造に嫁いだスコットランドの女性です。周囲に反対されながらも国際結婚に踏み切って来日します。ドラマの中では苦労しながらも明るくマッサンを支える様子が描かれていました。
大正時代のお話ですから、周囲の理解や反応も今とはまったく違うでしょう。時代が移り変わり現代になると国際結婚はそこまで珍しくはないと思います。それでも相手の文化を受け入れて知らない土地で暮らすのは苦労の連続でしょうし、夫婦で乗り越えなければならない試練も多いでしょう。
育った環境の違い
日本人同士の結婚であれば、年の差があれど過去の流行や事件など共通の話題があると思います。
しかし、国際結婚だと昔見ていたテレビの話などはまったくかみ合いません。決定的なのが笑いのツボ。こればかりは説明してわかることではないので、しょうがないかもしれませんね。
結婚式の準備は夫婦始めての試練ともいわれ、日本人カップルでも意見が合わずにケンカしてしまいます。結婚式はお互いだけではなく、お互いの家族も巻き込むので余計神経をすり減らします。結婚式はそれぞれの国でおこなうこともあれば、片方の国だけもしくはまったくやらないというパターンもあります。しきたりや言葉の壁、文化の違いは当人同士だけならともかく親族に理解してもらうのは困難でしょうね。
自分の両親に相手の国に来てもらって、言葉が通じない中で結婚式に出席してもらうことを考えると結婚式も躊躇してしまいます。お互いの国で結婚式を挙げるとなると渡航費用を含めて、費用がかさみます。一度結婚すると帰省も気軽にできないので、結婚式はしたいものの国際結婚の場合は問題が山積みです。
結婚式や新婚旅行先が海外になる
海外の人とお付き合いしていると、期間が経つにつれて海外の国や外国の人に対する抵抗感が薄まります。そのため、結婚式を海外で挙げたり、新婚旅行先を海外にすることにもあまり抵抗が無くなります。このほかにも、配偶者の家族に挨拶へ向かう際に、挙式や旅行を一緒に行うというケースもあるかもしれませんね。
ちなみに、昨今はブライダル業界そのものが低価格路線となっているため、海外で結婚式を挙げるプランが比較的安価になっています。こうした事情もあって、国際結婚云々を抜きにしても、海外で挙式を挙げるカップルが増加傾向にあります。。参考までにハワイやグァムのような南国の島で挙げる結婚式も、10万円前後の価格にまでなっているほどです。
言葉の壁は大きい
新婚生活もどちらかの国もしくは、まったくゆかりがない外国で送ることになるでしょう。
すぐに直面するであろう試練が言葉の壁です。言葉が通じない国に行くのも大変ですけれど、言葉が通じないパートナーを支える側も大変。変な日本語ばかり覚えてしまう人も多いみたいです。
せっかく外国人と結婚するのだから、外国人っぽい名字を名乗りたいと思っていたこともあります。でも憧れの外国姓になるといっても、日本人相手でも一緒ですが相手の名字を選べるわけではありません。ちょっと日本語では発音しにくい名前になることもあるので、その点も言葉の苦労かもしれませんね。
苦労しても人生を豊かにしてくれる
人より多い苦労をしても国際結婚は文化面で人生を豊かにしてくれます。
子どもの両親双方の文化を与えられるというのも大きなメリット。日本ではハーフは珍しい存在ですが、海外ではそうではありません。それでもほかの子どもと外見の特徴が違うので、注目をあつめるようです。
国によって子育てや教育の常識も違うので、完璧に分かり合うのは至難のワザです。現実的に大変なことは多いでしょう。それでも周りの話を聞くと夫婦で問題を乗り越えることで絆が強くなるのも事実。国際結婚は大変だからしたくないというのは、視野を狭くする考え方だと思います。いろいろな可能性を持つことで恋愛の可能性も広がるのではないでしょうか。